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家族葬まとめ

time 2020/08/11

いろんなところで終活の話をするのですが、お葬式の話題になると家族葬を希望されるが圧倒的に多いです。

皆さん何となくイメージしている家族葬ですが、意外と知っているようで知らない家族葬について、今日はまとめてみたいと思います。

記事のもくじ [とじる]

家族葬とは

家族葬をかんたんに説明すると、参列者を限定するお葬式になります。

葬儀の内容は一般の葬儀と何ら変わりはなく、「これが家族葬です」という定義はありません。

家族葬がいつから広まったのか確かな記録は残されていませんが、どこかの葬儀社が家族中心で規模の小さいお葬式の案内で使ったのが始まりです。

言いかたは悪いですが、家族葬は自由葬などと同じでサービスにつけられた名称になります。

たまに「家族葬は家族しか参列できないんですか?」と聞かれますが、家族葬は参列者を限定したお葬式なので、家族以外でも親しい友人など、付き合いの深い人達も参列することはできます。

家族葬は、義理で来る人達に参列を遠慮してもらい、故人との最後の時間を家族や近親者でゆっくりと過ごすお葬式だと個人的には思っています。

メリット

  • 家族と近親者で葬儀をおこなうので、参列者への気遣いも少なくてすみます。
  • 少人数のお葬式なので、故人とお別れの時間をゆっくり持つことができます。
  • 形式や見栄えを意識したお葬式ではなく、故人を偲ぶかたちでお葬式をすることができます。

デメリット

  • 参列を遠慮していただいた人達が、お葬式のあと弔問で自宅にお越しになり、対応に追われることがあります。
  • お葬式のあとに故人が亡くなったことを知った人から、連絡がなかったことについて非難される場合があります。
  • 従来のお葬式のイメージを持っている親戚から、家族葬について理解されず文句をつけられることがあります。

気をつける2つのこと

家族葬をするときには、お金のこと周囲とのお付き合いについて気をつける必要があります。

お金のこと

家族葬を希望される人に、なんで家族葬を選んだんですか?と聞くと、「お葬式の費用が安く済むから」という答えがいちばん多く返ってきます。

たしかにお葬式の広告をみると、家族葬「追加料金一切不要」「◯◯のお葬式」など安い費用で案内されています。

ただ気をつけていただきたいのが、家族葬だからといって必ずしもお葬式の費用が安くなるわけではありません。

家族葬は参列者が少ないので香典の収入がほとんどなく、最終的に一般のお葬式と持ち出すお金が変わらない、もしくは高くついたという結果もあります。

葬儀社で表示されている金額だけを見て、安く済むからと家族葬を選ぶのは注意が必要です。

お金のことを考えて家族葬を選ぶのであれば、元気なうちに事前相談で家族葬にかかる費用と予測できる香典を計算して、実際にかかる費用を調べておきましょう

周囲とのお付き合いのこと

少ない参列者でおこなう家族葬なので、亡くなったことを連絡しなかったひとや参列できなかったひとから非難されることがあります。

とくに社会的に付き合いの多かったひとが家族葬をされたときは、お葬式のあとの対応だけで疲れてしまい、体調を崩されるご遺族の方もいらっしゃいます。

そんなことにならないよう、家族葬をおこなうときは事前にお知らせして周囲の理解をもらうとともに、あとから偲ぶ会などをおこなうのも一つの方法です。

また、家族葬にした理由や家族葬の様子をまとめた礼状などを送るのも、故人とお付き合いのあった方からのご理解をいただきやすくなります。

ほかの葬儀とのちがい

一般葬や直葬など家族葬との違いについて、かんたんに説明してみたいと思います。

一般葬

故人に縁のある方々に参列していただき、宗教儀礼を中心におこなう葬儀のことをいいます。お通夜~告別式~火葬と昔からおこなわれていたお葬式になります。

密葬

家族や近親者だけでおこなう葬儀を密葬といいます。後日、大規模な本葬をおこなうことが密葬と家族葬との違いになります。

一日葬

お通夜をおこなわずに告別式を火葬を一日でおこなう葬儀のことをいいます。直葬にくらべて故人とお別れする時間がもてます。

直葬(火葬式)

お通夜や告別式をしないで火葬だけをおこなう葬儀のことをいいます。関東では5件に1件が直葬でその数も年々増加しています。

自由葬(無宗教葬・音楽葬など)

宗教的儀礼にとらわれず、故人が望んだスタイルでおこなう葬儀のことをいいます。葬儀の定義や内容にきまったものはありません。

費用について

気になるお葬式の費用についてみていきたいと思います。

日本消費者協会が平成25年に調査した結果によると、お葬式にかかる費用は全国平均で188万9,000円だそうです。

費用の内訳は、葬儀一式の費用会葬者への飲食接待費宗教者への謝礼の3つになります。

宗教者への謝礼は葬儀の規模によって変わることはありませんので、葬儀社にお支払いする葬儀一式にかかる費用と飲食接待費によって家族葬にかかる費用が決まります

最初にお伝えしたとおり、家族葬に定義はないので葬儀社によって内容と価格はバラバラです。

ただ、葬儀社も価格競争がありますので、だいたいの相場は決まっているように思えます。

「終活まとめ」しらべによりますが、家族葬にかかる費用は50万円~70万円がおおよその相場でした。

なかには家族葬でも100万円を超える葬儀社もありましたので、費用がいくら掛かるのかちゃんと確認するようにしましょう。

まとめ

今日は相談の多い家族葬についてまとめてみました!

イメージだけで何となく分かっているような家族葬ですが、ご相談者とお話していると誤解されていることがけっこうあります。

お葬式にかかる費用だけで家族葬を考えていると、最終的に負担する金額が予想以上にかかる場合もありますので気をつけてください。

最近は事前相談をおこなっている葬儀社もたくさんあるので、費用が気になっている人は元気なうちにお葬式の見積りしてもらうことをおすすめします。

今日も最後までご覧いただき、ありがとうございます!

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